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LEZYNEからUSB-type C対応新型 LEDライト登場!

LEZYNE(レザイン)の展示会が先日東京で開催されたので出席しました。「LEZYNE LED WORLD TOUR」は今回大幅なアップデートをしたLEDライトを引っ提げて、日本を皮切りに世界各地を巡るグローバル・プロモーションです。今回のイベントでは、LEZYNEの創業者であり現社長のMicki Kozuschek氏自らがプレゼンテーションを行うなど、新製品への熱い想いが伝わってくるものになりました。

LEZYNEについて

本題に入る前に、LEZYNEについてあまり詳しくない方もいるとは思うので、簡単にまとめておきます。LEZYNEは、2007年創業、「Engineered Design」という標語のもと、技術に基づくプレミアムな自転車部品の提供を目指し、今までフロアポンプやLEDライト、工具、さらにはGPSサイクルコンピューターなどの製品を世に出しています。本社は、カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポにありますが、開発製造は台湾の台中で行っています。デザイン・開発・製造まで自社で一貫して行っている点も特徴です。

環境負荷軽減の取り組み

さて今回のプレゼンテーションでは、LEZYNEの環境負荷軽減の取り組み、再設計化された新型LEDライトの2点について説明されました。

まず環境負荷軽減についてです。日本でも異常気象が続くなか、世界規模での気候変動が大きな問題となっています。そのなかでも二酸化炭素の排出を削減し、カーボンニュートラルの目標達成が企業にとっても至上命題となっています。大手自転車ブランドも各社梱包資材や配送方法の見直しなどをおこなっていますが、LEZYNEも同じく積極的に動いているようです。現在店頭に展示している商品のパッケージ一つとっても、竹を使用した「バンブーペーパー」を使用したり、商品を梱包している小袋にはコーンスターチを利用した袋を利用したりするなど、生分解性の素材を使用し、環境への負荷を軽減しています。取扱書もQRコードを利用し、手元のスマートフォンで閲覧できるなどの工夫もなされています。

プレゼンテーションの冒頭でこの環境対策に言及した背景には、地球規模での気候変動が人間の生活を脅かす脅威になっており、それに対して国家が企業と連携しながら極的に取り組まないといけない状況に来ていることがわかります。

バンブーペーパーを使用

新型LEDライト

USB-C対応

そして「LED TOUR」という名前からもわかるように、LEDライトの仕様が刷新されました。まずはUSB-Cに対応したことでしょう。あれ、この話最近どこかで聞いた話ですよね。そうです。iPhoneがiPhone15からUSB-Cに対応したのと同じく、LEZYNEのライトもUSB-Cに対応しました。ちなみにUSB TYPE-Cには「USB2.0」と「USB 3 gen1」「USB 3 gen2」といったように複数の規格があり、見た目ではほぼ判断ができませんが、LEZYNEのLEDはどちらにも対応しています。一般的には「type3.0」のほうが伝送速度が速く、急速充電にも対応しているので、手元の充電器が「type3.0」対応であれば、短時間でライトを充電することが可能です。これは多くのユーザーにとっても便利なアップデートです。

旧型
新型USB-type C
LED配置変更と省電力化

さらに今回のライトは見た目もガラッと変わっています。LEDのライトの数を見れば一目瞭然ですが、LEDの数が明らかに増えています。これは、1つのLEDで明るさをだそうとすると、熱を持ちやすく、電力のコントロールが必要となることから、複数のLEDを配置することで一つ一つのライトの電力を省電力化することでバッテリーの持ちを長くさせることが可能になりました。ただ複数配置するとそれぞれの光の配光がバラバラになってしまい、狙っている光の形をつくることが難しくなります。そこでLEZYNEではコンピューター上でビームフォーミングのパターンを再現し、最適な明るさになるように設計しました。


熱対策と防水性能の向上

そうは言っても、複数のLEDがあれば熱も発生するので、CNCの削り出しのボディーにも工夫が施されています。ボディには強度と重量バランスが高いアルミ素材を使用し、風が流れてボディーの熱を冷やすヒートシンク状の形状に設計されています。表面に流れるようにラインが刻んであるのは、ここを風がとおり、熱を逃す効果があるためです。

また防水性能も向上しIPX7に対応しています。IPX7では水深1mのところに30分つけても浸水しない防水性能になりますが、LEZYNEではさらに水深3mに5分つけるテストも行い浸水しないことを確認しており、高い防水性能が期待できます。以前のモデルでは充電ポートがライトの後部に位置していましたが、今回からはライト背面に移動し、ブラケットのバンドの下にきています。ポート部分がハンドルの下にくるため、そもそも雨などに濡れにくくなりました。

またキャップが外れてしまってもUSB内部自体が防水構造になっているので、安心です。


日中のライト使用の勧め

余談にはなりますが、Micki社長が東京に来る前に京都に滞在し市内を散策した際のエピソードを明かしてくれました。Micki社長が驚いたのは、ヘルメット被っているライダーがほとんどいなかったこと、日中にライトをつけているライダーがいなかったことだったそうです。

今回のプレゼンテーションでもデイタイムフラッシュの使用の呼びかけがありましたが、車道を走るライダーは車のドライバーへの注意喚起という点においても、デイフラッシュの使用は一定の効果があると思います。過去に当店のYou Tube動画で、フラッシュライトについて取り上げました際には、いろいろな意見をいただきましたが、サイクリングロードではなく、車道において自転車に乗る際には、日中においてはデイフラッシュの使用が、ライダーの身を守る手段の1つになります。ぜひ皆様も使用の検討をお願いします。

まとめ

さて、今回はLEZYNE LED WORLDTOURで発表された新たなLEDライトについて簡単にご説明しました。いかがでしたか。実機が当店に展示してありますので、ぜひ店頭でご確認ください。さらにこの説明会の後、MICKI社長にいろいろとお話を伺いましたので、そちらについてはまた別の記事にてご紹介できればと思います。現在広く普及しつつあるドイツ基準のライト仕様であったり、今後の自転車業界の行方などになります。

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。