第3回はクロスバイクについてご紹介します。今年のラインナップは7.3FXからのスタートとなります。
2012年モデルの特徴としては、7.5FXより上位モデルが、フロント2枚(50/34T)になった点にあります。リアは、7.5FX(11-34T)が9速、7.6FX(11-36T)、7.7FX(12-30T)が10速仕様になっています。変速機にも7.7FXでは、Shimano 105がメインに使用され、ロードバイクに近い作りになっています。今年のFXシリーズの上位モデルでは、フラットバー・ロードバイクを意識した作りになっており、ドロップハンドルのロードバイクに抵抗のある方にも、ロードバイクの走りを十分に楽しんでいただけるラインナップになっていると言えます。
さて、以下、各モデルの詳細についてご紹介していきたいと思います。2011年大好評であった7.3FXですが、2012年モデルでは価格が下がり、さらにお買い求め易い商品になっています。7.3FXと7.4FXはすでに7月より先行発売されていますし、こちらでもご紹介しましたので、詳細は割愛させていただきます。セールスポイントとしては、2011年モデルよりも全体的に細身のフォルムにフレームが成型されています。これにより軽量化が計られ、より軽やかな走りになっています。カラーは、Metallic Black、Prime Blue、Bright Silverの3色展開です。
次に、2012年モデルから7.4FXが新たにラインナップに追加されました。7.4FXは、フロントフォークがカーボン製に、変速がリア9速(11-32T)となっています。7.3FX同様に、細身のフレームに、700x32cのタイヤを履き、SpeedTrapセンサー(フロントフォーク内蔵のスピードセンサー)対応のカーボンフォーク仕様で、7.4FXは沢山のセールスポイントを持つ商品です。特に、これからクロスバイクに乗ってみたいと考えていらっしゃる方には、おススメのバイクです。カラーは、Lava Black、Signature Green、Chi Red、Crystal Pearl Whiteの4色展開です。
7.5FXでは、前2枚(50/34T)x後ろ9枚(11-34T)の18段変速仕様に変更されています。さらにタイヤが700x28Cとより細身のものを採用し、軽やかな走りを実現させています。サドルには、お尻の動きに合わせてサドルが左右に動くH2 Flex Formが使用されています。これによってペダリングによって生じるお尻のサドルへの圧力を軽減させ、乗車時の快適性を実現させています。
2012年のFXシリーズ注目の一台は、7.6FXでしょう。前2枚(50/34T)x後ろ10枚(11-36T)仕様、700x25Cの細身のタイヤに加えて、7.6FX の最大のアピールポイントは、E2フォークを採用していることにあります。E2フォークは、ヘッドセットの下側のベアリングの直径を1.5inchと大径化することで、剛性を上げて、滑らかな操舵性を実現しています。通常はE2はロードバイクのmadoneシリーズに採用されているもので、これがFXシリーズに導入されたということは、本格的なフラットロードバイクを作ろうというTrekの意気込みが伝わってきます。
実際に7.6FX に試乗してきましたが、乗り心地はロードバイクと遜色ない走りで、変速機もシャキシャキと決まる感じは、とても乗っていて気持ちのいいものでした。もちろん乗車姿勢がアップライトになる分、風の抵抗を受け易いですが、ドロップハンドルにどうしても抵抗のある方で、でもロードバイク風の走りを求めている方には、最適のバイクだと思います。カラーはBlack Pearl/ Charcoalの1色展開です。
最後にFXシリーズの最上級モデル7.7FXをご紹介します。構造はほぼ7.6FXと同じですが、ドライブトレインがShimano 105を中心に組んであります。もうここまでくると、ロードバイクのミドルグレードとほぼ同じスペックになります。カラーは、Gloss Black/ Matte Blackの1色展開です。
このようにFXシリーズをご紹介しましたが、2012年では女性用FXシリーズも充実しています。カラーリングも綺麗なものが登場しています。こちらについては次回、ご紹介したいと思います。是非ご参考にしてください。最後にアメリカ版でありますが、FXシリーズのPVをどうぞ。
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