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DOMANE SLR6 試乗レポート

[vc_row][vc_column][vc_column_text]新型のDOMANE SLR6が試乗車として入荷し、早速試走に出かけましたので、実走で感じたことをレポートします。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_custom_heading text=”フロントIsoSpeedはライダーの負担を最大限に軽減!” font_container=”tag:h2|text_align:center” google_fonts=”font_family:Neuton%3A200%2C300%2Cregular%2Citalic%2C700%2C800|font_style:400%20regular%3A400%3Anormal”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]コースは、当店から日の出ヒルクラムのゴール地点になっている梅の木峠まで約50kmほどの距離。比較的整備された綺麗な道がほとんどですが、路肩は荒れていて、穴があいていたり、亀裂が入っている箇所も多くありました。そのような道を通常のカーボンロードバイクで走行すると、衝撃がダイレクトにハンドルやサドルを通じてガッツンと伝えわってくるのですが、Domane SLRは、角を丸くしたような衝撃に軽減されているように感じられました。

それだけではなく、衝撃が少ない分、衝撃に耐えようとする余計な力が入らないため、そのままペダルを踏みつづけられました。フロントのIsoSpeedがどのように働いているのかは、視覚的にわかるようなものでは無かったですが、確実に作動していることは実感できました。DOMANE SLRに乗った後に、他のバイクに乗ってみるとその違いがすぐにわかります。

実は試走するまでは、フロントにIsoSpeed搭載されていると、ハンドルを含めたハンドル周りの剛性感も少し柔かくならざるを得ないのではないかと思っていました。しかしその心配は杞憂でした。むしろMadone、Emonda以上にフロント周りの剛性は高いのではないかと思うぐらいで、それは驚きでした。IsoSpeedが縦方向にのみコントロールされていることがよくわかります。

ハンドルにも工夫がなされており、新しく開発された IsoCoreハンドルバーは、OCLVカーボンを採用し、振動を吸収するラバー素材が混合されています。また表面には振動を軽減するパッドが取り付けられています。トレックの説明では、大きな衝撃にはIsoSpeedが働き、細かい路面の振動はIsoCoreハンドルバーが吸収するという仕組みだそうです。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_single_image image=”3732″ img_size=”large” alignment=”center”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_custom_heading text=”リアIsoSpeedは二度おいしい!” font_container=”tag:h2|text_align:center” google_fonts=”font_family:Neuton%3A200%2C300%2Cregular%2Citalic%2C700%2C800|font_style:400%20regular%3A400%3Anormal”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]リアのIsoSpeedについては、正直走っている時には全くわかりません。ただ調整のスライダーを最大にした直後に、最小にして走ってみると、確かに機能していることが手に取るようにわかります。このあたりは、体重や乗り手の好みによって変更できるので、スライドの位置を何度か調節しつつ、都合のいい位置を見つけてみるのが良さそうです。

私は、一番下より一コマあげた位置で試走しましたが、快適で乗りやすかったです。一番下にスライドすると走りはソフトで、乗り心地も良くなりますが、もっとシッカリとした剛性感を出したい時には一番上にスライドするといいと思います。おおよそMadoneやEmonda並みの剛性感です。このあたりの1つのバイクで2つの異なる剛性感を選べるので、一度で二度おいしいと思います。

また、峠道で登坂した際に、シッティングで登って行ったのですが、この機構がバネのような機能を果たすことで、リズム良く、ぐいぐい伸びていくような感じがありました。これは、踏めば踏むほど進んで行く、パワーが逃げていかない「パワートランスファーコンストラクション」と呼ばれるフレーム設計も相互に作用している効果なのかと思いました。よくDomaneはダンシングよりシッティング向きの登坂がオススメとか言われているみたいですが、その意味がよくわかります。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_single_image image=”3733″ img_size=”large” alignment=”center”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_custom_heading text=”タイヤクリアランスも拡大” font_container=”tag:h2|text_align:center” google_fonts=”font_family:Neuton%3A200%2C300%2Cregular%2Citalic%2C700%2C800|font_style:400%20regular%3A400%3Anormal”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DOMANE SLRはキャリパブレーキモデルが、700x28cタイヤを標準で装備し、ディスクブレーキモデルでは、700x32cを装着しています。クラッシックレースのようなパヴェ(石畳)の上を走るレースを想定して設計されているだけあって、エアボリュームもあり、タイヤ幅ある方が安定して走行できることは、試走を通じても理解できました。峠道ではちょっとした砂利道になっていたりしますので、そういうシチュエーションにはもってこいのタイヤ幅だと思います。

ただ、ことにタイヤの幅については好みが分かれるところではあるかと思います。想像していたより、700x28cでも違和感なく走れましたが、やはり路面がある程度整備されているところを走ると、もっさりとした感は正直拭いきれませんでした。ただ今回の試走では、フロントタイヤの側面が落石の石に引っかかり、切れてしまうというトラブルもあり、早速タイヤを700x25Cに交換しました。後日、軽くライドに出掛けましたが、25cの方が私にはフィットしている感じがありました。進んで行く感じはさらに増しました。

一方ホイールですが、標準で装備されている「Paradigm Comp」は、記事を掲載している段階では日本では発売されていないものにはなります。アルミの軽量ホイール「RXL」の後継として新しく登場した「Paradigm Elite」の一つ下のモデルにあたります。スポーク数も少なく、またリアのラチェット音も静かで、フレームとの相性も良さそうです。将来的に、Aeolusなどのカーボンホイールにアップグレードすれば、さらに軽量化でき、走りも同様に軽くなるため、レースの決戦用として、オススメの組み合わせになります。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_single_image image=”3735″ img_size=”large” alignment=”center”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][vc_custom_heading text=”まとめると…” font_container=”tag:h2|text_align:center” google_fonts=”font_family:Neuton%3A200%2C300%2Cregular%2Citalic%2C700%2C800|font_style:400%20regular%3A400%3Anormal”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]まとめると、走行時の振動がライダーに与える影響は予想以上に大きく、走りにも影響することがDOMANE SLRに乗ってみてよくわかりました。TREKにだけに絞れば、空力に優れたMADONE、軽量に特化したEMONDA、衝撃吸収性に優れたDOMANE、といったようにそれぞれの要素に特化したバイクモデルが展開されています。しかし、ことにDOMANE SLRについては、600シリーズのカーボンフレームで剛性と軽量さを確保し、フロントとリアにIsoSpeedを搭載することで走行時の衝撃や振動を軽減し、長めのホイールベースによって安定性を保持できるとなれば、レースからロングライドまでどのような状況でも、クラス最大のレベルで対応できる万能のバイクだと言っても過言ではないと思います。このあたりは、宮澤崇史さんがインプレの動画の中でも言及されているように、ファビアン・カンチェラーラ選手が開発に積極的に関与し、最高峰のロードレースで戦えるバイクとして作られている最大のメリットだとも思います。

数多くある自転車ブランドのバイクの中で、DOMANEのように作り手の顔がはっきりと見えるバイクというのは珍しいように思われます。単純にデザインが格好いい、フレーム素材が最先端の技術を結集して作られているとか言うだけでなく、DOMANE SLRは、私にとって、そのバイクを開発するにあたっての哲学を物語ってくるバイクでした。そのような経験は初めてでしたし、とても新鮮な感覚でした。皆様も是非、このバイクに込められたカンチェラーラ選手の考え、TREKの開発チームの哲学を、ご自身の体で体感してみてください。

スタッフ使用のフレームサイズ50のDOMANE SLR6が試乗できます。試乗の際には、身分証明書のご提示と誓約書への署名が必要となります。予めご承知おきください。

最後に、プロ選手が試乗した動画がありますので、こちらもご参考にしてください。当店で開催したサイクルクリニックで講師をしてくださった宮澤崇史さんによるインプレ動画になります。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_video link=”https://youtu.be/yN2m9H0OJhw” align=”center”][/vc_column][/vc_row]