SOMA Fabricationsをご存知ですか?

投稿日: カテゴリー: 展示会情報

さて、当店では、完成車として主にTREKやGIANT、クロモリのバイクではRALEIGHやARAYAなどのブランドを取り扱っておりますが、その多くが完成車の状態で販売されており、フレームセットから販売することはそう多くはありません。「ひと昔前のスポーツバイクでは、フレームから組むのが当たり前だったんだよ」とお客様から教えていただくこともあり、私自身今一度スポーツバイクの有様について考えてみる必要性を感じておりました。

近年、ロードバイクでは特にヒルクライム用、エンデュランス用、ツーリング用といったように、乗るスタイルが細分化されることが多くなっていますし、重量の軽いバイクが絶対条件のような部分も見受けられます。それはそれで理由があったのことなので、それを否定するつもりはありません。私自身も軽量なカーボンフレームのバイクに乗っていて、その恩恵を受けているので、それはそれで意味のあることだと思います。

一方で、方向性の定まったような使い方だけが、スポーツバイクのスタイルであるはずもないわけで、ときには、通勤用、ツーリング用、さらには山道を散策するいま流行りのグラベル(オフロード)用として、一台で何役も担えるバイクの人気も根強くあるそうです。実際に、当店に遊びにいらっしゃる方のカスタムされた独特のバイクを見ていてもそうですし、修理場でメカニックと自転車談義に花を咲かせているお客様をみていても、レーサーとはまた違ったバイクの世界があるなと思っており、いつかはこの世界ものぞいて見ないといけないなともおもっていました。

そのようなときに、取引先である東京サンエス様において、SOMA Fabritations(以下SOMAと略します)の担当者が来日してプレゼンを行うとのハガキが来たものですから、これは絶好の機会だと思い、参加してまいりました。

今回、秋葉原で行われたSOMAのブランド説明会では、SOMAからデザイナーのエヴァン・トーマス氏が来日しました。左の人物がトーマスさんです。

(余談ですが、耳と鼻にピアスをされたファンキーな見た目のトーマスさん。プレゼンの最後に、新しいバイクのプロトタイプで山の中を走っている映像を見ましたが、自転車に乗るのが楽しくてしょうがない、少年のような心を持った方に見受けられました。)

SOMA Fabricationsとは・・・

ポートランドと並び、バイク文化の発達したアメリカ・西海岸サンフランシスコで、2001年に誕生したブランド「SOMA」。SOMAとは、もともと「South of Market Street」の略で、美術館や毎年Appleの製品発表会が行われるホールなどが位置する地域を意味しています。SOMAもその地域を拠点として、バイク作りを行なっています。

SOMAのHPに「Practical, durable, comfortable, affordable(実用的で、長持ちして、快適で、手の届く)」という言葉が書いてありますが、まさに「毎日使える、万能バイク」というのが、彼らのバイク作りの根源にあります。それは「Critical Mass」といったバイクで通勤する人たちの一大ムーブメントをも作り出し、サンフランシスコ独自の自転車文化の醸造の一端を担なうほどまでに発展しています。

SOMAでは、「Cyclo-Cross」「Loaded Touring」「Mixte」「Road」「Mountain」「Track」のカテゴリーで、それぞれ個性的なバイクフレームを製造しています。いずれにおいても、汎用性が高いものばかりで、ライダーのライドにスタイルにあった形へと柔軟に対応してくれるフレームばかりです。

一番人気はWolverine!

アメリカのSOMAで一番売れているのは、「Wolverine」みたいです。そのバイクの名前の由来は、アメリカンコミック「X-Men」の登場人物からきており、そのキャラクターから彷彿される「モンスタークロス」というのがオリジナルの発想にあるとのこと。オフロード用のツーリングバイクだけでなく、シングルスピードのシクロクロスとしても利用できるフレームジオメトリーだそうです。フレームには、Tange製Prestigeクロモリを使用しています。

また今回展示されていたバイクように、内装式のドライブユニットを搭載し、さらにベルトドライブ仕様となれば、通勤用のバイクとしても違和感なく使えます。タイヤクリアランスも広く、フェンダーをつけた状態で700x45cまで対応しています。

パーツもいろいろ展開されてます!

SOMAはフレームだけでなく、様々なパーツにもこだわりながら作っているようです。タイヤは、パナレーサーと共同開発で、SOMAのそれぞれのフレームの特性にあったタイヤを製造、販売しています。ハンドルやキャリアなども手がけています。

またハンドメイドフレームビルダーらが出品する全米大会に、ハンドルは日東、ペダルは三ヶ島(MKS)、フェンダーはHonjoといった、日本のパーツメーカーだけの部品を使用したモデルを出品したこともあるとか。これはトーマス氏曰く、「日本人のものづくりに対するこだわり、日本の製品への信頼、また競輪バイクからの影響から、SOMAのパーツにも日本の部品を多く取り入れている」そうです。アメリカのブランドでありながら、日本との繋がりがこれほどあるのは、とても不思議な気がします。

このように簡単にSOMAについてご紹介しましたが、まだまだその魅力をお伝えしきれていない部分が多いかと思います。拙い文章ではありますが、フレームからバイクを作る面白さであったり、毎日の足として使える万能なスポーツバイクとしての魅力について、少しでも興味をもって頂けたら幸いです。SOMAについてご相談があれば、スタッフまでご連絡ください。